昭和34~39年にかけて、NHK朝の人気テレビドラマで放送されていた、「おていちゃん」でお馴染みの宮戸座。今では当時の芝小屋を感じさせるものはなく、大正震災後、区画整理が実施され劇場あとの番地も幾つかに別れてしまった。歌舞伎芝居を上演していた常設の芝居小屋、宮戸座は、明治29年9月に開業され、新派の俳優で興行したこともあり、ほとんどの俳優が宮戸座の舞台をふんでいるといわれるほど、多くの俳優が巣立っていった。それにちなんで、別名、出世小屋ともいわれていたという。宮戸座跡之碑は昭和53年6月24日に建てられた。