2月3日 正午・午後2時
浅草寺本堂にて
昔から七福神は福徳の神として庶民の信仰を集めてきましたが、浅草寺の末社の中にも七福神を祀るものがあり、七福神めぐり等も行われておりました。又、江戸末期、猿若三座の一つ市村座の座主は浅草観音に帰依の心極めて深く、自分の座の興行には前狂言として「七福神踊り」を上演して観音様の功徳をたたえました。この「七福神踊り」は長唄もので、享保~宝暦年間に市村座の立三味線を勤めた初代杵屋宇右衛門の作曲と伝えられますが、市村座では三番叟と同じ意味で毎日の興行に前狂言として稲荷町の俳優(今日の大部屋連中)に初演させ、明治初年まで続きました。従って浅草にゆかりの深いこの市村座の七福神踊りを、昭和39年4月1日、宝蔵門落慶の記念行事として復興することにしたのであります。恵比須、大黒の二神は素面にし、他の五福神は面蘢をかぶって顔をかくしています。衣装、小道具は何れも七福神の故実通りにし、恵比須、大黒の二神だけが舞をまい、他の五神は後方に控えています。
考案:高坂公一
作詞:竹柴蟹助、作曲:杵屋勝五郎 振付:花柳輔三郎、作調:望月太左衛門
奉演日:二月節分会、浅草寺本堂
詳細は浅草寺ホームページにてご確認ください。