所要時間:4時間
浅草は江戸歌舞伎の隆盛を極めた場所。たくさんの石碑や跡地ばかりですが事実この場所が今の歌舞伎の発祥の地と言っても過言ではありません。浅草の持つ歴史は歌舞伎の歴史でもあり、落語や鬼平に出てくる江戸時代の庶民文化の歴史でもあります。浅草をいつもと違った見方で楽しんでみてはいかがでしょう。
銀座線田原町駅
キーワード:家紋
地下鉄を降りるとホームの壁の上部を見てみましょう。何処かで見たことのある役者の家紋が沢山並んでいます。さあここから歌舞伎散歩の始まり始まりぃ~!!浅草行・渋谷行ホーム両方あわせて36の家紋と役者名の入ったプレートが並んでいます。 駅を降りると国際通りを北へ進みます。
*現在田原町駅工事中です。
岡崎屋勘六の墓
キーワード:歌舞伎文字
安永8年に中村座新春狂言の看板を書いたことが評判を呼び、芝居文字は勘亭の書いた文字(勘亭流)でということになっていった。 勘亭流元祖岡崎屋勘六の墓。
久保田万太郎生誕の地
キーワード:脚色・演出
下町の義理と人情を描写した小説、戯曲の作品多く、文学・演劇界に多大な功績を残した作家。歌舞伎の脚色や演出も有名です。
河竹黙阿弥住居跡之碑
キーワード:作者
浅草観音境内の正智院地内に居を構えてからの約40年間を創作活動に費やした。つまり黙阿弥の創作活動の殆どが浅草のこの場所で、生涯360編にものぼる作品を残している。
浅草寺
「東海道四谷怪談」の序幕、浅草観音浅草寺の場。板東十三番札所・江戸巡礼一番札所、浅草観音で知られる浅草寺は多くの歌舞伎役者の祈願所でもありました。
団十郎「暫」
キーワード:成田屋
歌舞伎十八番の暫くの銅像が十二代団十郎襲名記念に復元しました。はとバスに隠れて見えずらい事がありますが、立派なブロンズ像です。
泣き相撲(なきずもう)-九代目團十郎「暫」復元記念(4月第4日曜日)
昭和61年に浅草寺裏に復元された九代目團十郎「暫」(しばらく)の銅像は、鎌倉権五郎という前髪姿の子供であり、「せりふ」にも子供言葉が使われている豪快で力強い子供です。九代目團十郎「暫」に因んで平成3年より泣き相撲を開催しております。
浅草神社
浅草神社境内には歌舞伎にゆかりのある石碑がたくさんあります。
姥ヶ池跡碑
キーワード:石枕
河竹黙阿弥作「一つ家(ひとつや)」明治23年市村座初演。
助六の歌碑
キーワード:花川戸助六
「助六にゆかりの雲の紫を弥陀の利剣で鬼は外なり」団洲、の歌を刻む。九世市川団十郎が自作の歌を揮亳したもの「団洲」は団十郎の雅名である。歌碑は明治12年(1879)九世市川団十郎が中心となり、日頃から世話になっていた日本橋の須永彦兵衛(通称棒彦)という人を顕彰して彦兵衛の菩提寺仰願寺(清川1-4-6)に建立したが、大正12年の関東大震災で崩壊し、しばらくは土中に埋没していたが後に発見しこの地に再造立された。
山の宿の渡し
花川戸1-1隅田公園内
三囲神社
キーワード:三囲土手
舞台背景によく出る三囲神社鳥居と土手 「道行浮塒鴎」、「桜姫東文章」、「法界坊」ですが、今では首都高向島線のすぐ横で入り口は向島花柳界の通りから境内に入ります。
長命寺の桜餅
キーワード:小道具
神社を出たら左に進み向島検番の前を通り突き当たりを左に曲がると、首都高向島入り口前に有名な長命寺桜もちがあります。ここで一息入れてはいかがでしょう、但し花見の季節は店売りだけになります。「法界坊」の序幕、道具屋の市兵衛が小道具に桜餅を使いましたね!「しめたぞ、しめた、しめこのうさぁうさぁ~」思い出したでしょう。
桜橋
キーワード:隅田川物
近松門左衛門「雙生隅田川」、鶴屋南北「隅田川花御所染」、清元「隅田川」、長唄「賤機帯」
竹屋の渡し
キーワード:大道具
舞台背景に待乳山聖天が見える船着き場は大川情緒豊か「竹屋の渡し跡碑」
平成中村座跡地
キーワード:平成中村座歌舞伎公演
中村勘九郎丈が中村座ゆかりの地にすみ切り銀杏を平成中村座として復活。平成12年および13年と、2年連続の公演は大盛況でした。
待乳山聖天
キーワード:聖天町
中村座の前の道路を渡ると浅草寺の支院「本龍院」(正式名)があります。隅田川の西岸の丘の上に立ち歌舞伎の隅田川物の背景によく描かれている。ここの周りが法界坊が住んでいたと言われる聖天町です。
猿若三座
江戸猿若 守田座跡
キーワード:守田勘弥又は板東三津五郎
この通りは猿若三座のあった目抜き通り、北へ進むとすぐに市村座、もっと進むと中村座があったわけです。
江戸猿若 市村座跡
キーワード:元祖猿若勘三郎又は中村勘三郎
石碑などはありませんが、この藤波小道具の前あたりが中村座のあったところです。
宮戸座跡之碑
宮戸座跡之碑
キーワード:明治の芝居小屋
この場所は「おていちゃん」で一躍有名になりました。
猿之助横町碑
キーワード:猿翁又は澤瀉屋
言問通りに戻り右へ進み千束通りを右に入りますと二本目左に猿之助横町碑があります。「ここに住みし役者あり春の町」
江戸下町伝統工芸館
台東区の手仕事に生きる職人さんの技術・技法をご紹介する文化施設です。下町の歴史と風土の中で生まれ受け継がれてきた本物の技をご覧下さい。実演も行われておりますので、台東区産業課のホームページで日程をお調べの上ご来観下さい。
鎮護堂
キーワード:八代目市川団十郎
嘉永5年(1852)奉納木製提灯、160年以上前の現物です。
浅草公会堂
キーワード:初春花形歌舞伎
鎮護堂を出ると赤煉瓦の建物が初春花形歌舞伎公演を開催する浅草公会堂です、入り口に手形がたくさんありますので、ご贔屓を探してみてはいかがでしょう。
旧大川橋 - 観光汽船で船下り
キーワード:幕府の禁令
「鎌倉稲瀬川花水橋」本当は「大川端両国橋」の事。川を下って両国橋をくぐりましょう。「三人吉三廓初買」、「白波五人男」、「十六夜清心」の大川端庚申塚の場」。