正しい名称は待乳山本龍院という。毎年恒例の大根まつりには多くの信仰者が訪れ、境内の至る所に大根と巾着を組み合わせた、健康増進などをあらわす聖天信仰に通じるというマークがある。創建は不明だが、本堂は震災などにあい、昭和36年に再建され、鉄骨鉄筋権現のつくりなどは旧本堂を模している。昔は待乳山の手前には隅田川が流れ、山谷堀や東都随一を誇る眺望の名所として知られていたが、現在ではその眺めも半減してしまった。しかし、江戸末期につくられた長さ25mにも及ぶ築地塀など、昔をしのばせるものも少なからず残っている。