隅田川で初めて花火が打ち上げられたのは、江戸時代、享保18年(1733)5月28日と記されている。八代将軍吉宗が全国的な飢餓や悪病の流行など、暗い世相をなんとか打開しようと、水神の慰霊を行う際に両国橋付近で花火を打ち上げたそうです。以来、両国の川開きとして250年の伝統を保ってきましたが、交通その他の事情により、昭和36年を最後に中断しました。それが昭和53年、東京都や沿岸4区の肝いりで実行委員会が組織され、隅田川花火大会として復活しました。しかし会場は両国ではなく、今戸付近と駒形橋-厩橋間との2会場で、玉は小粒ながら15,000発の打ち上げ花火を上げ、見物客80万人を数え、大川端は17年ぶりに人出でごったがえしました。江戸の昔から隅田川は船遊び、花火といった市民遊楽の場となっており、その優雅さは北斎、広重、豊国、一景といった画家たちによって描かれている。観客も年々多くなり、夏の夜空の光の芸術を楽しむ風物詩となっています。
日程:2023年7月29日(土)
*荒天等により実施できない場合は中止(中止の判断は原則当日の午前8時)
時間:午後7時から午後8時30分
場所:第一会場(桜橋下流~言問橋上流)・第二会場(駒形橋下流~厩橋上流)
詳細は隅田川花火大会の公式ホームページでご確認ください。