師走になりました。
毎年恒例「お宝」の季節です。
浅草槐の会が2005年の年末からお客様にお配りしております。
「お宝」のお札、年の初めを縁起の良い初夢でお迎えできる様、年末羽子板市(12月17・18・19日)から槐の会のお店にいらしたお客様に差し上げています。
初夢は、江戸中期頃からは1月2日に就寝して見る夢を指すのが一般的であったようです。この日の宵になると、紙に書いた宝船の絵を「お宝~、お宝~」といって売る、売り声がしたといわれております、これを枕の下に敷いて寝ると、良い夢が見られるとされていました。札の宝船にはその年の干支にちなんだ絵を描いて頂いています。
配布方法は加盟店によりますので、各店にお問い合わせください。
「 長き夜の 疾うの眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の佳き哉 」
なかきよの とうのねふりの みなめざめ なみのりふねの おとのよきかな
という回文(前から読んでも後ろから読んでも同じ言葉)の歌が書いてあるのが一般的で「どこから見ても良き夢」を洒落たともいわれております。なお、このお宝は浅草寺本堂ご本尊御前、薫香されます。
年の初めを縁起の良い初夢でお迎え下さい。
令和五年十二月吉日
数年前より宝船と七福神の絵を描いてくださっているのは、イラストレーターの犬ん子さんです。
NHK朝ドラ「おちょやん」朝ドラおちょやんの絵を担当、絵本や雑貨なども手掛けてらっしゃいます。
温かみのある筆づかいに思わずほっこりする「お宝」を枕の下に入れて、年の初めに幸せな初夢を見てくださいね。
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